ルイヴィトン 買取の重要性を確認
レイオフだけではなく、日本企業などに生産性の向上を学んだ。
これがフェーズーだ。
しかし、合理化効果は長続きしない。
それだけでは、EPSの成長を維持できない。
そこで、フェーズ2として取り組んだのが、大胆なリストラクチャリング(事業の再構築)だ。
儲かる事業へ経営資源をシフトし、赤字事業の切り捨てを断行したのである。
それを見事に成し遂げたのが、DAやC、それにWHなどである。
いずれも100年以上の歴史を持つ米国の老舗企業だが、CやWHはもっと劇的にリストラを行った。
97年秋に急逝したL・G氏がCEOに就任する以前のCは、ブランドカこそあるもののEPSは伸び悩み、株価は低迷していた。
創業100年を超す老舗企業にありがちな大企業病が同社を蝕み、改革を阻害していたからだ。
そうしたCに改革を持ち込んだのが、G氏。
「株主のための富の増大」を経営の第一義に据え、大改革を断行したのである。
格づけにこだわるあまり、積極的な投資に否定的だった取締役会の長老メンバーを放逐し、全事業の点検を実施した。
当時のコカ・コーラは米国の多くの優良企業と同様に、潤沢な手元流動性をもとに多角化を進め、有名なところではC・P・エンタテインメントも傘下に持っていた。
リストラの断行により息を吹き返した。
DAは総合化学会社としてあらゆる事業を手がけていたが、エドガー・ウーラード会長が就任するや、そうした全方向型経営を捨て、世界で1、2位のシェアを持てる事業への絞り込みを行った。
そこではICIとナイロン事業とアクリル樹脂事業を交換するなどの大胆なM&A戦略が採られ、現在では市場支配力を持つ30あまりの事業に特化した化学会社に変貌している。
しかし、G氏は資本コストを上回るリターンを得られる事業にしか投資しないという「G基準」を導入。
事業の見直しをはかった。
その結果、基準をクリアできたのは主力の飲料事業のみであった。
それ以外は、富の減少をもたらす事業ばかりだったのである。
そこでエビ、ワイン、ボイラーなどの多角化事業をすべて売却、C・Pも89年にSに売り渡し、本業に特化する体質に変えた。
「一人当たり年間6本しか飲まない中国市場がある」というのが、本業回帰の理由だった。
多角化部門の売却益を自社株の消却などに活用した結果、同社のEPSは急拡大。
80年代に40億ドルにすぎなかった時価総額は現在、50倍以上の1200億ドルにまで拡大している。
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